~Z計画その後のつづき~
開発が急がれるZ計画。
パーツ群の開発が進む。
機構オミットにより、開発費にも余裕出来たようだ。
開発までには、更にこんなやり取りがあったらしい。
サナ地区から入電!
『グロッシーグレーに身を包むコンポ群の開発に成功しました。』
『これにより15%機体の運動性能向上に繋がります。』
「ヅラではないのか・・。」
『あんなの自己満です。』『資金力が無ければ開発は出来ませんよ。』
「そうだな・・出資者にはこれ以上無理は言えんな。」
『予定より重量はかさみますが、現状において機能、性能に問題はありません。』
『重量がかさむ分は、腕、いや出力でカバーできますよ。』
「やってみるさ」
ウィグル地区から入電!
『サイコンの開発に成功しました。』
『1台で、GPS、ケイデンス、速度、ハートレート等、必要にして十分な機能を持たせてあります。』
『これにより現状把握がしやすくなり、搭乗者のモチベーションが30%向上します。』
「高機能だな、言語設定は英語か・・使いこなせるだろうか。」
更に
『高機能ハンドルの開発に成功しました。』
『衝撃を吸収しつつ、且つコントローラブル、剛性及び耐久性能もUPしています。』
『ステム一体型となり空力性能もUPしています。』
『これにより、快適性能が20%UP、平均出力が3%低減しています。』
「微調整は出来ないか・・、搭乗者に無理を強いるな。」

「うん?!・・。」
「要求したサイズと違うぞ。」「ウィグルめ!雑な仕事をしやがって・・。」
「直ちに再開発だ。」
「ハンドルの完成はまだ先か・・。」
IT地区から入電です。
『ムーバルフレームの開発が難航しています。』
『最悪、現機体との換装にもなりえますので、想定内事項としておいてください。』
『軽量・メンテナンス性・空力・剛性・・・変形に耐えられるか分かりません。』
続々と開発されるパーツ郡をよそに、Z計画は換装計画へと移行しつつあった。