開発の遅れから、データを取りながらの実戦投入が決定した。
テストカラーそのままで機体を駆る。
搭乗者エースPL S・ハヒゼッリ曰く、「ろくなテストもしないで使用するなんて、
おいらでなければ乗りこなせる訳ないのれす。」
と答えたという。
開発途中の機体の様子。

余剰パーツであるヅラホイールを装着した。
軽量化に一役買っている。

自治区でのハンドル開発に失敗し、完成予定が後ろ倒しとなる。

完成間近、しかし後輪パンク修正ができずに急遽付け替えを行う事となる。
まだ、1000㎞乗っていないのに厳しい展開となった。TUの痛い辛いところである。
段階を経て、ようやく90%完成状態。

シートポストカバーとフォークコラムをカット。
傷カバー、ボトルケージ、ガーミンをセットすれば完成となる。
この時点で約6.9㎏、最終的に7.1㎏におさめる予定。
これに対してハヒゼッリこう言ったという。
「思ったより軽くないのれす。」
「でもテストカラーは気に入ったのれ、このまま乗るのれす。」
「機体においらのマークをつけといてくらはい。」
「だっておいら猛禽類は嫌いなのれす。」
(確かに、天敵の記載は良くないな。)

組み付けは終了するも、最終調整はまだである。
近々ハヒゼッリによるテストが開始される。
それに伴い機体開発コードは抹消、X-A1⇒MSZ-006A1となり、局地専用の機体となる。
そして何よりハヒゼッリ専用機となり世に出る事となる。
CAADは第一線退役となるが、近隣ポタリング、平地専用機として運用される予定。
TRACKは通勤機として活用継続予定。
フレーム形状と材質が異なる為、所有意義が損なわれないのである。
こうして2年以上もの歳月をかけてZ計画は成功した。
問題なのは戦績だけという厳しい現実を残して・・。
ついに実戦投入に向けてのカウントダウンが開始された。